
2010年6月27日先週の日曜日
浪切ホール小ホールを満席にして 第3回岸和田城音楽祭が行われた。
ゲストは ピアニスト 仲道郁代氏。
"ショパン〜その人生と名曲に秘められた謎"
オール ショパン プログラムの魅力もあり チケットの受付も早くから"closed"の文字が。
私も早くからチケットを購入していた。
心待ちにしていた日がやってきた。
仲道郁代氏出演のショパン関連番組が本日再放送されるので
取り急ぎご案内する。
: :: ::: 番組情報 ::: :: :
NHK BS2
さて ショパン生誕200年。
世界中で ショパンが奏でられるショパンイヤー。
しかし ショパンの時代の名器で演奏できる また
その演奏を聴ける機会となると 1年を通じて世界中のプログラムをみても
いつでもどこでもというわけにはいかない。
ここ岸和田で プレイエル 1848年製と
現代のピアノ(YAMAHA)を 同時に味わうことができる機会。
それが 全5回でつづる 2010年の岸和田城音楽祭なのだ。
特に第3回を迎えた今回は 名実ともに現在の日本でトップを誇るであろう
仲道郁代氏をお迎えして しかも アンコールに至るまでの全曲をショパンで
魅了するまたとない日となった。
プログラムより(抜粋)
桐朋学園大学1年生在学中に、第51回日本音楽コンクール第1位、あわせて増沢賞を受賞。
...97年から「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全曲演奏会」
2004年からは「ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ協奏曲全曲演奏会」を
05年からはベートーヴェン室内音楽コンサートを行っている。
...「ベートーヴェン弾き、仲道郁代」という評価が確固たるものに。...
リサイタルのみならず、「ピアノとスライドでつづる動物たちの詩〜光のこどもたちも」など
彼女の多彩なアイディアや情熱から生まれた企画も多く、魅力的な内容とともに
豊かな人間性がますます多くのファンを魅了している。...
現在は、ショパンの生涯を映像とエピソードで綴る「ショパン鍵盤のミステリー」企画
「モーツアルト・ピアノ・ソナタ全曲演奏会」などのシリーズが進行しており
早くも大きな反響を呼んでいる。...
岸和田では2008年10月に続き、今回で2回目の演奏となる。
ゲストのおふたり目は なんといっても 山本宣夫氏である。
堺市在住 フォルテピアノ修復家として国際的に著名。
岸和田城音楽祭全5回を通じて プレイエルというピアノの魅力を特別解説される。

開演 16:00前 浪切小ホールに入ると 山本宣夫氏が
プレイエルを調律されていた。
岸和田城音楽祭実行委員会の上田忠敏氏のごあいさつのあと 演奏が始まる。
第1部を ショパンの時代のプレイエルで演奏される。
指先の細やかなニュアンスがそのまま音になる。
気持ちや表情付けを細やかに演奏しなければ、この楽器の良さは出ない。
ショパンでさえ 体調の良い時にプレイエルで弾いたそうだ。
♪プレイエルを弾くことで 当時の楽譜の...
たとえば"スラー"ひとつにしても どういう意味を持ってショパンが書いたのかがわかるようになる。
そうして 読み取れた楽譜を現代のピアノにもどう生かしてゆくかがこれからの課題である。♪
そう 仲道氏が語った。
【第1部曲目】プレイエルにて
幻想即興曲 嬰ハ短調op.66
ワルツ第6番 変ニ長調「子犬」op.64-1
ワルツ第7番 嬰ハ短調op.64-2
12の練習曲 op.10 第3番 ホ長調「別れの曲」
バラード第1番 ト短調
今日のような雨の日には 「別れの曲」のメロディは似合いすぎるほど。
ついつい 軽やかにハミングしてしまうこともある私だが
一週間前のこの日ほど しみじみとその美しい旋律をかみしめることはなかった。
多分 ずっと耳にしてきたものは 名ピアニストの演奏であれ現代ピアノの音だったはずである。
プレイエルという楽器は 自然なペダル効果というか 音の余韻を長く残しながらも
指が鍵盤に下りた瞬間の音の表情が 聴き手の脳裏に記憶として残るような気がする。
勿論 あのコロコロとワンちゃんが転がるような「子犬のワルツ」を思い浮かべていただくように
無数の音が流れるのだから ひとつひとつの音がする瞬間の記憶なんて
と思われるかも知れない。
しかし錯乱するのではなく プレイエルの"音"の連続が
まるでドロップがはじけるように 印象的に「別れの曲」を奏でた時
涙がにじみ出るくらいの 切なさを感じた。
それは 当時のショパンなら「故郷ポーランドを思う切なさ」だったのだ。
仲道氏のトークは軽やかで 楽しかった。
ショパンはピアノ曲のみ作曲した 作曲家そしてピアニストであったが
意外にも 師事したのは一人目がバイオリニスト 二人目は作曲家だったそうだ。
今の常識を覆す 何かがある。
ショパンがいた時代は モーツアルトの頃よりは 300年もあとになる。
プレイエルはもはや 現代のピアノが生まれる一歩手前という地点の名器だった。
弦の張力(70kg(現代のピアノ)/ 40-50kg(プレイエル))などの違いがある。
作曲家ショパンと名器プレイエルとの対話の中で たくさんの名曲は生まれたのだろう。
【第2部曲目】YAMAHA
ノクターン第13番 ハ短調 op.48-1
ノクターン第14番 嬰ヘ短調 op.48-2
12の練習曲 op.10 第12番 ハ短調「革命」
12の練習曲 op.25-1 第1番 変イ長調「エオリアン ハープ」
スケルツオ第2番 変ロ短調 op.31
マズルカ第13番 イ短調 op.17-4
バラード第4番 ヘ短調
ポロネーズ第6番 変イ長調「英雄」 op.53

鳴り止まぬ拍手の中
「プレイエル→ヤマハと演奏いたしましたら やはりみなさん
最初はどうだったかな?と思われるんじゃないかと。
だからプレイエルで私の大好きな ノクターンを演奏させていただきます。」
仲道氏からのメッセージの後 この日さいごのショパンに酔いしれた。
【アンコール楽曲】
ノクターン 第20番 《遺作》嬰ハ短調
冒頭の写真は 演奏会直後 岸城町の卯庵さんにて行われた夕食交流会。
岸城町の自泉会館からも 港緑町の浪切ホールからも便利なところにある。
岸和田城音楽祭実行委員会のみなさんの思いで
演奏後すぐに帰路にたたれる慌ただしいスケジュールをお持ちの演奏家の方々の
体力消耗も考慮して おいしいものをいただきながら交流する場を設けられている。
中央(向かって左から4番目)に 仲道郁代氏。
向かって右隣が 岸和田出身ピアニスト 佐々 由佳里氏。
お写真には写っておられませんが フォルテピアノ修復家の山本宣夫氏を交えたこの交流会では
まだまだ熱く 名器について そして 作曲家自身はどんなピアノ環境を持っていたのかなど
語り続けられた。
すばらしい音楽会の成功をさわやかに感じながら
まだすこし武者震いも残る感覚で 「卯庵」を後にした実行委員会の皆さん。
次回も楽しみだ。
卯庵関連記事:卯庵でランチ by 其処、此処、けろ子
: :: ::: あどれす ::: :: :
岸城町12-26 ハイデ岸城1F
0724-32-3601

関連記事:
○ 岸和田ぶらぶら情報/22年6月第4週
○ 岸和田城音楽祭 第2回〜Chopin〜 by ママ
○ はるるん by ママ
第4回岸和田城音楽祭ご案内
2010年10月30日(土)岸和田市立浪切ホール 開演 16:00
水本 桂"ウィーンそしてパリへ〜ショパンの旅立ち"
【第1部】プレイエル演奏
バラード 第1番ト短調 op.23
ノクターン 嬰ハ短調「レント・コン・グラン・エスプレッシオーネ」
ノクターン ハ短調 op.48-1
ポロネーズ ト短調
幻想即興曲 嬰ハ短調 op.66
バラード 第4番 ヘ短調 op.52
【第2部】
ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調 op.11(室内楽編)
※ 曲目は変更になる場合がございます。予めご了承下さい。
室内楽:
佐久間聡一(第一バイオリン)
谷口亜美(第二バイオリン)
吉田陽子(ビオラ)
石田聖子(チェロ)
主催:岸和田城音楽祭実行委員会
共催:岸和田市文化財団
特別協賛:株式会社泉州銀行
特別後援:駐日ポーランド共和国大使館
後援:岸和田市、岸和田市教育委員会、岸和田文化事業協会、岸和田商工会議所
第2回から
チケット:
自泉会館 072-437-3801
浪切ホール 072-439-4915
岸和田商工会議所・西岡 072-439-5023
コンサート内容お問い合わせ:
岸和田城音楽祭実行委員会事務局
薮吉倉庫(株)上田 072-423-0921







































































