青木松風庵の「大阪しぐれ」
これはしばらく前の話、実家から貰ってきた和菓子。青木松風庵の「大阪しぐれ」とアリマス。
さて、青木松風庵は岬町に本店がある和菓子の老舗なんですが、堺から和歌山にかけて多くの店舗を展開されてます。この本店のある岬町は大阪の南端ということもあって、この銘菓、大阪エリアでは「大阪しぐれ」なんですが、和歌山へ行くと、これが「和歌山しぐれ」になるという噂。
で、この銘菓、HPには、「大阪・泉州地方に昔から伝わる小豆の蒸し菓子(しぐれ・むらさめ)」という説明がアリマス。ま、青木松風庵がこの商品名にしてるから、こういう風に書いてるんでしょうが、泉州人の感覚では、やっぱりこれは村雨、で、村雨といえば、しょうご(塩五)の「村雨」。まあ、商標の関係とかいろいろあるんでしょう。
いずれにしてもこのお菓子、小豆をやわらかく炊いて皮を取り除き、細かくすりつぶして水分を搾り取った生餡に、米粉と砂糖を混ぜ合わせて蒸し上げた生菓子。厨房男のイメージでは、もうちょっと水分が少なくてもうちょっと小豆色が濃く、ぼろぼろぼろと崩れていく、そんなイメージやったんですが、青木松風庵のは米粉が多いのかな、厨房男が抱いてたイメージよりも色が淡くてしっとりとしてる。だから小豆のほかにも、栗入りのとか、えんどうを使ったのとかいろいろあって、なんていうか、お上品な感覚ですね。
村雨の語源はきっと群雨なんでしょうが、その語感から紫の雨のようなイメージがあって、小豆色が濃くぼろぼろと崩れていく塩五の村雨のイメージとオーバーラップする。対してしぐれはやっぱりしっとりと、白雨のような感じやから、青木松風庵のはやっぱり村雨というよりもしぐれといったほうがいいんかなぁ。
で、塩五のHPを覗くと、「村雨」は、和泉八景の一つ「貝浦村雨」、しぐれ模様の貝塚の浜辺の情景にちなんで名付けられたっていう由来。まあ、貝塚が村雨なら大阪や和歌山もきっとしぐれてるんでしょうから、深く考えるのはやめとこう。(「厨房男」2010.02.12 Friday)








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