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おかんが炊いたイカナゴの釘煮 我が胃という名の暴君と

このあいだ、いつものとおり実家に行ってみると、珍しいことにおかんがイカナゴの釘煮を炊いてた。
で、この歳になって言うのも恥ずかしいんですが、我が胃の命ずるままに、「ちょっとチョーダイ」と。
まあ、そんなわけで、いつもはバイプレイヤーのイカナゴをきょうはメインに据えて。
だから、いつもとは扱いをちょっと変えて白磁の茶碗に。少しお上品に。

おかんが炊いたイカナゴの釘煮ちょっと柔らかい目かな。もうちょっと釘らしくカチンとしたほうがいいかな。

まあ、それはともかく、イカナゴとごはんだけで我が胃が満足するわけがない。
もっとも、イカナゴの釘煮がメインに座るくらいですから、この日は素食の部類。てなわけで、この日の主菜は鰈の一夜干し。さびれた旅館の朝食にありがちと揶揄するくらいのペラペラなやつ。

ぺらぺらな鰈の一夜干しむろん、それで我が胃がおとなしくなるはずもなく、なもんで、我が胃の欲するがままに、さらに副菜を。まずは、蓮根とこんにゃくのきんぴら。ちなみに肉は犬鳴ポークのバラ肉を刻んだっていう、隠れたこだわりも(隠してないけど)。

蓮根とこんにゃくのきんぴら。ちなみに肉は犬鳴ポークそれから、それでも・・・っていう胃に一献。実は正月の金箔入りのやつがまだ1升残ってる。
それにほうれんそうのお浸しをたっぷりと。
でもって、娘の鯖だか鯵だかの味醂干しにも箸をのばして。
むろん、いつもの具だくさんのおみおつけも。

鯖だか鯵だかの味醂干しにも箸をのばしてこの日も傍若無人な我が胃を、いろいろ寄ってたかってナントカ押さえつけたっていう感じですな。この胃のせいでいつも苦労するワイと。
ともあれ、胃はおとなしくなったわけなんですが、冒頭のイカナゴの釘煮。あのどっさりのイカナゴ、オヤジと二人の所帯なのにどうするんやろ。近所に配るんやろか。
てことは、また、「ちょっとチョーダイ」と言えるかも。
すると、また、我が胃という名の暴君が・・・(「厨房男」2010.03.08 Monday)

 

 

 

 

 

 

 

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ひな祭りはちらし寿司。でもって残りでちらし弁当を

ひな祭りでアリマス。
仕事中、同僚のK女史(パンを焼いてくれるKくんでもなく、露石に連れてってくれたKちゃんでもなく、Kさん。けっこうKだらけ。)と無駄口をたたいてて、「ひな祭りはちらし寿司やよねぇ」とか、「TVでもちょっとした工夫でカンタン、ちらし寿司とかやってたわよ」とか言ってまして、「バカじゃないの、ちらし寿司なんてもとからカンタンなのにねぇ」とか嗤ってたんですが、この日は、わが家はつれあいのお父さんお母さんをお招きしての手巻きずし。

ひな祭りはちらし寿司。でもって残りでちらし弁当をあいにく、仕事で帰宅が遅れたんで、家についたらもうみんな食べ終わってました。ハハ。
それでもちゃんと僕の分は残してくれてて、食卓に乗ってたのがこれ。

ひな祭りはちらし寿司。でもって残りでちらし弁当を もちろん熱燗も大葉じそからタコ、イカ、ハマチ、レタスにタマゴ、海老、サーモン、貝割れ、山芋、キュウリに鮪。さらにトンカツやら肉の時雨煮やら。
それに寿司飯が蕎麦打ち用の塗り鉢に三分ほど。むろん、そのほか海苔やワサビやあれやこれや。でもって、もちろん熱燗も。
で、もぐもぐもぐと。
もぐもぐもぐ・・・
いっこうに減らない。
つれあいは尋ねると、5合炊いたって言ってたんで、鉢に目測どおり3分残ってたとしても、要は1合半。そりゃあ無理や。
てなわけで、いきなり転進。寿司飯はさておいてとにかく具を平らげようと。
というわけで、〆はひな祭りのケーキ・・・

 

ひな祭りのケーキ・・・・と思ってたんですが、この日の話はまだ続きがありまして。
というのも、コドモを寝かして(一緒に寝る)風呂に入り、交代で寝室へと向かうつれあいに、すし飯のことを尋ねると、まあ別にどうするって決めてないし、なんならお弁当に持ってってもいいわよと。
「ハハ、今からブログを更新して、それからつくったら寝る時間がないやん」と、そのときは軽口を叩いてたんですが・・・
ブログを書き進めていくうちに、昼間Kさんと「ちらし寿司なんてカンタン!」なんて話をしたのとかがアタマを駆けめぐり、そんでもって・・・

あああああ、つくってしもた。

ちらし寿司なんてカンタン!」まあ、巷の弁当男子のように凝ったのでもないんですが、ダシを取り、蓮根と椎茸を刻み、えんどう豆と煮染めて寿司飯に混ぜ込み、錦糸タマゴをフワッと盛って、ハイ完成。
しかし。おかげで寝てない。ああ眠い。(「厨房男」2010.03.04 Thursday)

 

 

 

 

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露石

3月になったんで、これはもう先月の話となったんですが、前の課で一緒やったKちゃんから岸和田の大町にある「露石」っていうお店に連れてってもらいました。
このお店、商店街の並びにあるんですが、暖簾が掛かってなかったら見過ごしてしまいそうなひっそりとした佇まい。でも、出迎えてくれた店主はそのしつらえよりもずいぶんと若そうでしたがね。
で、さっそく。

露石 岸和田 大町 露石 岸和田 大町あああ、ホ、ホタテェェェ~。それにホ、ホタルイカやぁぁぁ~、うげっ、ナ、ナマコもぉぉぉ~・・・
のっけから厨房男の嫌いな軟体動物のオンパレード。でも、まあ、数の子もそこそこ、穴子の棒ずしもふむふむってわけで気を取り直して。
で、お次に出てきたのが茶碗蒸し。でも、ただの茶碗蒸しにあらず。上にウニがてんこ盛りになってオリマス。

うんうん、ええやないですか。
これでのっけの軟体動物のことは忘れて、さてと、飲み物はどうしようかと。

 

 



露石 岸和田 大町
 壁には焼酎やら日本酒やらがズラリと並んでおりまして、総勢11人で行ったわけで、なかなか意思統一が図れない。
中には壁に並ぶリキュールからカシスのソーダ割りやらなにやらを頼む輩も(おいおい、そりゃ和食に合わんやろ)。
ちなみに、この店に4種類あった白ワインの中から厨房男が選んだのは、ボスコ・デル・メルロ・プリネ・ビアンコっていうイタリアはヴェネト州産のワイン。麦藁色で程良いウエイトと濃縮度。コクがあり口当たりが柔らか。おおお、こりゃエエ選択やったワイ。
なかなか調子が乗ってきたってわけでお次。
露石 岸和田 大町 お酒 露石 岸和田 大町 ホタテの明太子焼きてっさやら・・・ンっ、肝?ハゲの肝か養殖の無毒のやつなんでしょうねぇ、きっと。
まあ、それはともかくとしてなかなかに綺麗なしつらえ。はじめていく店でこういうのもおこがましいんでしょうが、この店の特徴をよく表しているっていうか・・・

と思ってたら、変調で次に出てきたのがホタテの明太子焼。長芋とホタテの上から明太子とマヨネーズ、それにチーズがあったかなかったか、で、それをオーブンで焼き上げてる。
おおお、なかなか目先を変えてくれるなぁと思ってたら、さらに転調、ドンっと大皿に盛られて・・・

 

 

露石 岸和田 大町 焼きフグ たらの白子焼きフグやら柚子釜に入った鱈の白子やら。で、それらを彩るバイプレーヤー陣がなかなかニクイ。
キンカンに干し柿、そんなのに混じってプチトマトが添えられてあるんですが、全然違和感がない。ここらあたりもなかなかにシブいんですが、奥に写ってるクワイの唐揚げがヨカッタ。ほっこりとした中にホロリとした苦みがあって。
てなわけで、なかなかに愉しませてくれた宴もそろそろと終わりに近づき、ごはんへと。

露石 岸和田 大町 カニメシまたまたドンっと出てきたのが蟹めし。
このあたりまで来ると酔いがまわってるせいか、少し味が薄めに感じたんですが、ツヤツヤとしたごはんはストンと喉を通る。
それに漬け物とお吸い物。

露石 岸和田 大町 漬物 お吸い物 露石 岸和田 大町 デザート ジェラートこれまたでかい皿に漬け物が所狭しと。赤い彩りは明太子。こちらはしっかりとした味なもんでごはんに合わせるとちょうどよくなるっていう寸法かな。


で、お吸い物。あああ、ハマグリやぁぁぁ~
う~ん、これは決してお店のせいやないんですが、まあ、アンラッキーということで。最後は自家製とおぼしきジェラートで〆。

 

なかなかにいろいろと愉しませてくれたこのお店。なんと予約が1年待ちの状態やそう。連れてってくれたKちゃんが来年の7月の予約をどうのこうのと言ってましたから。

しかしひとつだけ。この日は一緒に行ったスーちゃんの誕生日やったんで、シャンパンの持ち込みをお願いしたんですが、残念ながら叶わずじまい。ならばと思ってお店でシャンパンを注文したら、あいにくの品切れ。このあたりはもうちょっとナントカして欲しかったよなぁ、まあ、酔っぱらいの戯言やけど・・・(「厨房男」2010.03.01 Monday)

 

 

 

 

 

 

 

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恐る恐るのすき焼き

きのうのように、二日酔いでブログをやっつけると、どうも寝覚めが悪い。
アップしたのをリコールしたいっていうのは無理な注文として、加筆修正したいってなキブンにもなるんですが、まあそこまでの根気もないし、せめてこれからは心を入れ替え、なるたけマシなエントリできのうの失地を回復したいってな思いに駆られる(まあ、思うだけですがね)。
というわけで、きょうのはすき焼き。

恐る恐るのすき焼きで、すき焼き。
別にそう珍しいわけでもないんですが、よくよく考えてみると長いことすき焼きっていうやつを食べてない。しかも、すき焼きをウチでつくって食べたっていうとホント記憶がない(おかしな話やけども、あらためて「厨房男 すき焼き」で検索をかけてみたら3年前にやってた)。そんな有様やからつくり方っていうのが今ひとつピンと来ない。
いや、すき焼きのつくり方自体は判ってはいるんやけれども、なんだか板についてないっていうか、どうもギクシャク。
ていうのも、すき焼きのつくり方っていうのはいろいろとバリエ-ションがあって、それぞれの家によってビミョーに異なる。で、僕は僕での実家のつくり方を引きずってるわけやし、とつれあいはつれあいで・・・。まあ、たぶんに大差はないんやろうけれども、もしかしたら割り下を使うんやったかなぁとか、タマゴをくぐらせないんかなぁとか、カルチャーショックが待ち受けてるかもしれんって。
結婚して10年以上経つのに、こんな感覚になるとは、恐るべしすき焼きっていう感じなんですが、恐る恐るこうやったよねぇってな感じで手順を確かめながらつくったら、つれあいのつくり方っていうのは割り下は使わないスタンダードなスタイル。それにタマゴもくぐらせる(アタリマエか)。ヨカッタ一緒で。

恐る恐るのすき焼きで、むしろ変わってるのはウチの実家かなっていう感じ。
ていうのは、ウチの場合、すき焼きにはじゃがいもが入ってる。それに白菜は入ってないし、葱は白葱でなくて青葱。青々とした青ネギをざっくり切って少しクターリとなったところをバクリというのもえも言えない。まあ、そのあたりはいろいろとすりあわせをしまして、結局じゃがいもは入れて貰った。青葱は白葱があったので結局言い出せず。
というわけで、鉄鍋を熱して牛脂をひき、モワンと煙が立つくらいまで熱したところで牛肉を焼く。
でもって、肉の上に砂糖をさららと撒く。このあたり、海原雄山が「ぬうう、このくどくて鈍重な味はどうだ!」と罵倒しそうな雰囲気ですな。たしか「魚味礼讃」を著した紀文寿司の4代目、関谷文吉さんも甘味は味覚を錯乱させるって書いてたっけ。
まあ、でも砂糖を入れないわけにもいかないので、そんなのはアタマの隅に追いやって、さらにその上から酒、醤油を垂らす。
で、頃合をみて野菜や豆腐なんかを入れて水分を出させる。糸こんの近くに肉を置くと肉が硬くなるっていうんですが、どうなんでしょ。
でもって、すき焼きにあわせてワインを。クロ・デュ・ジョゲロン・オー・メドック2002。

恐る恐るのすき焼きこのワイン、実は正月に、ネットでいつも覗いてる複数のショップから買ったワインの福袋に入ってた1本。
だから、こっちもどうかなぁと恐る恐る。でも、こっちも杞憂やったみたいで、なかなかにカベルネらしい力強さがすき焼きに拮抗。

というわけで久々におっかなびっくりって感じのすき焼きも、ヨカッタヨカッタ。
あっ、そういえば翌日のうどんを忘れてた。(「厨房男」2010.02.24 Wednesday)

 

 

 

 

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寒づくりの宴

 以前から転載いただいてる岸ぶら(岸和田市観光振興協会公式サイト)の運営に携わっておられるWさんからこのあいだ、「寒づくりの宴」っていうのにご招待をいただきまして、いそいそと出掛けてまいりました。
で、この「寒づくりの宴」、前出の岸和田市観光振興協会主催で、今年で13回を迎えるという恒例行事やそうでして、泉州を代表する造り酒屋4社の新酒を、郷土料理なんかを肴にいただくという、厨房男にとっても願ってもないイベント。


むろん、そう思うのは厨房男だけに限ったことではないわけでして、それが証拠に参加者も200名を超えるっていう盛況ぶり。うまいモンを呑んで喰ってということで文字どおり垂涎となるんでしょ。
てなわけで、のっけから用意されてた蟹も半端なく・・・
寒づくりの宴 ガザミ ワタリガニで、でるわでるわ。

寒づくりの宴  岸和田の郷土料理何が?って、いろいろと料理が。

寒づくりの宴  岸和田の郷土料理しかし。
今回はWさんのはからいで、「利き酒コンテスト」に参加するっていうんで、どうもそのことがアタマに引っかかって、いつものように浴びるようにグビグビ呑んでガッツリいただくっていうわけにもいかず、殊勝(?)にも、「フム、この酒は・・・」とか、「オッ、この新酒の吟醸香は」とかぬかしておったわけなんですが・・・

寒づくりの宴  岸和田の地酒結果は散々。
面目丸つぶれでゴザイマス。

というわけで、トホホとなりながらも気を取り直して、さぁ呑もうと。
でも、まあ、真剣に「利き酒コンテスト」で利き酒をし、8種の酒をチビリチビリとながらもけっこう呑んだので、もうすでにエエ調子になっておりまして、記憶もおぼろげ。
唯一記憶に残ってるっていうのは、やっぱり「じゃこごうこ」。

寒づくりの宴  岸和田のじゃこごうこあんまりうまいもんではないんですがねぇ・・・と高を括ってたんですが、ウチでおかんがつくるのとは全く違うと言っていいほどうまかった。
アタリマエの話なんでしょうが、うまくつくればうまくなるもんや、まったく。
しかし、うまかったとはいえ、居並ぶごちそうをさておいて、じゃこごうこしか記憶に残ってないって言うのは、まあ、こんなのばっかり食べてたっていう育ちのせいなんでしょうなぁ。(「厨房男」2010.02.21 Sunday)

 

 

 

 

 

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三つ葉とエノキ、豚の炒め物 中華風海鮮焼そば どうやら中華風志向

どうしても和食や洋食が続くと、どうも中華風のものが食べたくなる。
かといって麻婆豆腐が食べたいとか、回鍋肉が食べたいっていうような明確なイメージもなかったんで、なにやらキブンがそういう味付けを欲していくというか。
そんなわけで、この日は中華料理のような中華料理でないような。
で、厨房男がつくったのは三つ葉とエノキと豚肉の炒め物。

三つ葉とエノキ、豚の炒め物 中華風海鮮焼そば どうやら中華風志向これは以前からちょくちょくつくってるヤツで、レシピは栗原はるみさんの。
むろんカテゴリーでいえば家庭料理ってことになるんですが、食べるときにラー油を使うんで、少し中華っぽくなる。
このレシピ、ホントは春先に根三つ葉が出回る頃につくるのがいちばんなんやけれども、「あっ、こんなの食べたいなぁ」っていうのはどうやら先に言ったようなキブンが作用してのことだろうと。

それから、つれあいがつくってくれたのは中華風の海鮮焼そば。

三つ葉とエノキ、豚の炒め物 中華風海鮮焼そば どうやら中華風志向 三つ葉とエノキ、豚の炒め物 中華風海鮮焼そば どうやら中華風志向これは渡邉純子さんの基本の中華っていう本から。
つれあいにとってこの本は、ウーウェン先生のよりも陳建一師匠のよりも役立ってる。
この日のも、麺をじっくりと焼いて所々に香ばしいおこげをつくってるところなんか、なかなかのもの。
ちなみに厨房男も唐揚げをつくるときのレシピはこの人のレシピをアレンジしたもの。

まあ、そんなわけで、本格中華ってわけではなくて、なにやら中華風っていうのでも、キブンはけっこう満たされる。
あとはこんなのがあったらよかったんですがね(右のは以前のを再掲)。(「厨房男」2010.02.17 Wednesday)

 

 

 

 

 

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青木松風庵の「大阪しぐれ」

これはしばらく前の話、実家から貰ってきた和菓子。青木松風庵の「大阪しぐれ」とアリマス。

青木松風庵の「大阪しぐれ」さて、青木松風庵は岬町に本店がある和菓子の老舗なんですが、堺から和歌山にかけて多くの店舗を展開されてます。この本店のある岬町は大阪の南端ということもあって、この銘菓、大阪エリアでは「大阪しぐれ」なんですが、和歌山へ行くと、これが「和歌山しぐれ」になるという噂。


で、この銘菓、HPには、「大阪・泉州地方に昔から伝わる小豆の蒸し菓子(しぐれ・むらさめ)」という説明がアリマス。ま、青木松風庵がこの商品名にしてるから、こういう風に書いてるんでしょうが、泉州人の感覚では、やっぱりこれは村雨、で、村雨といえば、しょうご(塩五)の「村雨」。まあ、商標の関係とかいろいろあるんでしょう。

 

青木松風庵の「大阪しぐれ」いずれにしてもこのお菓子、小豆をやわらかく炊いて皮を取り除き、細かくすりつぶして水分を搾り取った生餡に、米粉と砂糖を混ぜ合わせて蒸し上げた生菓子。厨房男のイメージでは、もうちょっと水分が少なくてもうちょっと小豆色が濃く、ぼろぼろぼろと崩れていく、そんなイメージやったんですが、青木松風庵のは米粉が多いのかな、厨房男が抱いてたイメージよりも色が淡くてしっとりとしてる。だから小豆のほかにも、栗入りのとか、えんどうを使ったのとかいろいろあって、なんていうか、お上品な感覚ですね。


村雨の語源はきっと群雨なんでしょうが、その語感から紫の雨のようなイメージがあって、小豆色が濃くぼろぼろと崩れていく塩五の村雨のイメージとオーバーラップする。対してしぐれはやっぱりしっとりと、白雨のような感じやから、青木松風庵のはやっぱり村雨というよりもしぐれといったほうがいいんかなぁ。

 

青木松風庵の「大阪しぐれ」で、塩五のHPを覗くと、「村雨」は、和泉八景の一つ「貝浦村雨」、しぐれ模様の貝塚の浜辺の情景にちなんで名付けられたっていう由来。まあ、貝塚が村雨なら大阪や和歌山もきっとしぐれてるんでしょうから、深く考えるのはやめとこう。(「厨房男」2010.02.12 Friday)

 

 

 

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ぼりぼりぼりのずずずずず

しばらく前、また例によって百貨店の食料品売場を歩いてて、「ぶぶあられ」っていうのを見つけた。
京都では、お茶を飲む時、おぶぅでもしよかとも言い、お茶漬けをぶぶ漬けと言うわけでして、ぶぶあられの"ぶぶ"っていうのはお茶のことなんでしょう。

で、お茶漬け好きの娘が興味を示したんで即購入、で、さっそくお茶に浮かべてズズッと。

ぶぶあられほほ、なんか少し塩味がして、なかなか乙な。昆布茶なんかに浮かべるのも良いんでしょうねぇ、きっと。

で、そんなことをやってるときには不思議とお誂え向きのものがやってくる。
というわけで、つれあいの実家から伊勢のおみやげにと、おかげ横丁の中にある銭屋(エルメネジルド・ゼニアではない、あたりまえやけど)っていう駄菓子屋の緑豆煎餅をいただきました。

銭屋(エルメネジルド・ゼニアではない、あたりまえやけど)っていう駄菓子屋の緑豆煎餅緑豆のところが塩味風味で煎餅のところが少し甘い感じ。それをいっぺんに食べるとなかなかビミョ~な味。

で、ホントにそういうときは不思議とそういうのが集まってくる。
というわけで、うちの実家のオカンが岸和田は小松里のいづみあられ本舗っていうところの缶入りのおかきをドンッとくれました。もっとも、オカンが小松里まで買いに行くわけもなく、きっとどこかからのいただきものの横流し。まあ、出所はどこであれ、ありがたく頂戴。

いづみあられ本舗,缶入りのおかき,和菓子で、ぼりぼりぼりぼりぼり・・・
でもって、ぶぶあられを浮かべたお茶をずずずずず~

いづみあられ本舗,缶入りのおかき,和菓子これで縁側に日が差して、何もほかにやることがなければ、ホンマ言うことなしなんですがねぇ~(「厨房男」2010.02.07 Sunday)

 

 

 

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カレー、あくまでふつうの

少し前、泉北タカシマヤで宮崎県産フェアをやってたそうで、つれあいが以前紹介した日向夏ドレッシングを買いに出かけたんですが、ついでにと買ってきたのが宮崎牛のカレー肉。
まあ、そんなわけで、日向夏ドレッシングの話はさておいて、きょうはカレーの話を。

カレー、あくまでふつうのというわけでカレー。
厨房男の勝手なカテゴライズなんですが、カレーを大別するとインド系カリー、エスニック系カレー、欧風カレー、日本風カレーの4つに分かれるわけでして、きょうのはそのうちの日本風カレー。いわゆる一般的な家庭風のカレーですね、市販のルーを使った。

だから、特徴といっても宮崎牛を使ったくらいで、あとは別段変わったところもないし、うん、まあ、宮崎牛はおいしかったですよ、東国原さん。

で、むかし、キャンプでこんなカレーをよく食べたよなあっていう懐かしさを込めて、厨房男はこんなカレーのことをキャンプカレーと呼んだりするんですが、どうもそれが揶揄に聞こえるらしくって顰蹙を買ったりします。いやいや、決してマズいとか手抜きってわけではなくて、あくまでも懐かしさを込めてっていう話ですから、ゆめゆめ誤解のないように。

まあ、そんなわけで、カレーの話もさておいて、飲み物のことを。

シャトー・ラシェネの1996で、まずはシャトー・ラシェネの1996。前日に地鶏のポワレをしたときに開けたの。味の厚みがどうも薄かったんですが、それだけじゃないような気がしてどこか引っかかる。なんかが秘められているような。開くまで時間がかかるんかなぁっていう印象でしたんで、きょうはあらためて味見して、うまけりゃそのままズズイッと・・・と思って呑んだだけで、カレーに合わせる気はさらさらなかったんですが、まさかと思ったけど、はははっ、まったく合わんなぁ。

まあ、サラダは生ハムのサラダやったもんですから、もっぱらこっちに合わせて呑んではいたけど。

まあ、そんなわけでワインの話もさておいて翌日。今度はビールを。ちなみにサラダは大根とちりめんじゃこのサラダ。

今度はコロナをで、今度はコロナを。

厨房男はよく呑みに行った仕上げにこのビールを呑んだりするんですが、まあ、ずいぶんと軽いんで、最後のお茶代わりっていう感覚かな。でも、やっぱりカレーにはもう少しドシッとしたビールの方が良いかなぁ。
カレーの辛味、スパイスはビールのうまみを引き出すので非常に相性がいいそうで、果てはビールでカレーをつくるっていうのもアリやそう。ビールを加えるとお肉が柔らかくなるだけでなくコクが出るとかいうんですが、出来上がりにはやっぱりビールの苦味が少し残るんやないかなぁと。

そう考えると、やっぱりふつうのカレーにふつうのビールがイチバン良いようで。(「厨房男」2010.02.01 Monday)

 

 

 

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絶望のパスタ

土曜日はパスタにしようと決めてはいるんですが、なんだか最近は1週飛ばしたり、キワモノをしたりと、どうもリズムが狂ってる。
てなわけで、やっぱりそんなときは基本に還ろうということで、ペペロンチーノ。そう、アーリオ・オーリオ・ペペロンチーノでアリマス。
で、このアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノ、またの名を絶望のパスタというらしい。

絶望のパスタ人生のどん底にある人間、あるいはかつてどん底にあってどん底に馴染んだ人間が食べるべきパスタであるのか、貧困のどん底にあってもパスタを食べるのに、オリーブオイルとにんにくとペペロンチーノ、つまり唐辛子さえあれば何とかなるということか、それとも、家庭で作るアーリオ・オーリオ・ペペロンチーノとは違うというプロの腕前を披露できずに料理人を絶望の淵に追いやるからとか、逆に腕前は要るが、あまりに低コストの材料だから高い金を取ることができないからとか、諸説はいろいろとあるそう。


それぞれの諸説は、まあ、どれを取っても一理あるよなぁとは思うんですが、結局はどれがホントかはよくわからん。


でも、まあ、食べれば判る?ということで、そのつくり方を。
まずはパスタ。いろいろと試しては見たんですが、だいたい1.3mm~1.4mmくらいのやつがええんではという結論に。で、それを湯がいていく。


一方でソースを。
フライパンにオリーブオイルを入れ、みじん切りにしたにんにくと種を抜いた唐辛子を加えて弱火にかける。
フライパンをそのまま置くとオイルが拡がってしまい、にんにくと唐辛子の火の通り具合にムラができたりするんですが、ウチの場合IHなもんでフライパンの下にワインのコルクを敷き、フライパンを傾けてオリーブオイルを片方に集め、そこへにんにくととうがらしを浮かべて火にかける。
唐辛子が焦げるとNGなもんで、頃合をみて引き上げ、にんにくがシュワシュワとなって少しきつね色に色付きはじめたと思ったら、そこへパスタの茹で汁を加え、フライパンを細かく揺すってオイルを乳化させる。
でもって、そこへアルデンテに茹で上がったパスタを加え、少し味を調えて、最後にEXバージンオイルを廻しかけて完成。


この日のサラダはシーザーサラダもどき。クルトン焦がしてしまったし、パルメジャーノの分量が足りないので、あくまでも「もどき」ということで。

この日のサラダはシーザーサラダもどきというわけで、実際につくって食べて絶望パスタの由来をどう思ったかはご想像にお任せするということで。
でもまあ、絶望するほどマズいってことではなくて、結構ウマカッタっていうのだけは付け加えておこうかなと。(「厨房男」2010.01.30 Saturday)

 

 

 

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