うれしい地車"情"。下野町だんじり昇魂式
早朝、まだ暗いうちに曳き出され、紀州街道を疾走する
下野町のだんじり・・・今日は昇魂式なのです。

来年、平成22年にだんじりの新調を迎える下野町。
今のだんじり、現役最後の曳行。
それを見送るセレモニーがこの「昇魂式」。

旧市22町で最も曳き手が多いとされる下野町。
朝焼けを背中に浴びて、塔原線を駆け下りてくるさまは圧巻。
初冬を感じさせるすんだ空気のなかを走り抜けるだんじり、
九月祭礼とはまた違った雰囲気が漂います。
そして・・・
各町のだんじりがこれを見送るのですね。
迎えるのは堺町のだんじり。
花束贈呈、温かい拍手・・・
見物しているだけでも、
「じーん」ときます。
紀州街道から疎開道路へ。
だんじり小屋が密集するこのあたり、
各町のだんじりが順番に迎えます。
この撮影位置からは紙屋町、
そして天下泰平、
中ノ濱町のだんじりが見えます
(クリックで拡大)。
一つのまちのだんじりへのお別れ。
その別れにこれほどの人が集まります。
遠くベイサイドモールにも
見物の人だかりが確認できます。
まだ朝、6時過ぎでこれ・・・。
だんじり(象徴としてのわがまち)への愛着、愛情。
それを我がことのように見送る人情。岸和田の真骨頂。
だんじり(まち)にも人格があるとするなら、
それは地車情とでもいうのでしょうか?
実にうれしい、地車情を拝見することができました。
宮入後。一つの町で岸和田天神宮を独占。
纏持ちのお二人はハンチング帽に
浴衣のしりしょっぱり姿。
これは大正時代のだんじり祭スタイルを
意識したのではないでしょうか?
(クリックで拡大)。
そう。今回引退する下野町のだんじりは
大正八年(1919年)に新調されたもの。
そうか・・・90年間も走ってたんか!
宮入後は式典に向けて
乗り手は総入れ替え。
大工方、鳴り物は世話人方が乗り込みました。
「梃子祭り」取材でお世話になった方々の
姿が確認できます。
この後、昇魂式式典は
会場を野村中学校に移して開催。
無論、浜22町の関係者も列席。
だんじりの前では代わるがわる、
各団分掌、家族、OBといいますか
同窓会といいますか写真撮影
(クリックで拡大)。
しかし、ただのよりしろではなくコミュニティーの象徴ともなる
岸和田のだんじり。当然ながら特別の性格(人格?神格?)がこめられていますね。
だんじり新調には考えられないような
膨大なエネルギーが必要なのでしょう。
それを支えあうような、うれしい人情と「地車情」。
全国的に希薄になっているイロイロなものが、
ホンマに岸和田では目撃できます。








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