カーネーション出演のオルガンは岸和田 自泉会館の文化財

連続テレビ小説「カーネーション」今日の放送、17週第94回・・・
三姉妹による「ピアノこーてー」攻撃に対して、ヒロイン小原糸子が
「中古のオルガンを買ぉてやりました・・・」というエピソード。
ドラマのモデル、小篠綾子さんの自伝に同様エピソードがありますね。
待望の(ピアノじゃない)オルガン。優子、直子、聡子が楽しそうに弾いてます。
画面を見ながら、少々ひやひやしていたのは私だけではありません。
実はこのオルガン、岸和田の貴重な文化財(自泉会館に常設)。
辻オルガンに関わりの深い、スミス・アメリカン社製のリードオルガンなのです。

現在、スミス・アメリカン社製のリードオルガンは世界で30数台しか存在せず、
日本国内では岸和田のほかに、愛知県犬山市の明治村に1台確認されているだけ。
カーネーションのドラマ作り、リアリティー追求のためというNHKの熱意にうたれ、
丁重な美術品搬送によって移動、カーネーション出演となりました。

このスミス・アメリカン社製リードオルガン、
実は修復が済んであり、音が出せます、現役ですねん(コンサートもあるで)。
ちょっと聞かせてもらいましたが、
ふぉぉーっと甘い、聴いたことのない音色がします。
なぜこのリードオルガンが
岸和田に存在するかなのですが・・・
明治11年、旧藩主岡部長職の依頼で
新島襄(おぉー「八重の桜」 )が来岸。
キリスト教の教義を旧藩士らに伝え、
明治18年には岸城町に
岸和田基督教会を創立ました。
その後、カトリックの
岸和田市天主公教会が筋海町に設立。
オルガンの需要が高まっていきます。
そんなこの時代、
岸和田でオルガンを
演奏していた少年・・・
辻茂治(本町)がいました。
辻茂治はその後、米国宣教師ジョージ・オルチンのもとで音楽を学びますが、
楽器製造の才能を見出され、15歳で上海の米国のメーソン・ハーモニー社に入社。
帰国後、大阪の石原楽器店にて修行を積み、明治34年ごろ
「辻欧米楽器製造所」を岸和田本町(今の市役所別館あたり)で開業。
ここで辻茂治によって製造され、KISHIWADA JAPANと刻印されたのが辻オルガン。
明治時代末より大正にかけて、多く海外にも輸出されたということです。
しかし、辻茂治は39歳で夭折。わずか14年間しか辻オルガンは製造されませんでした。
今日、現存している辻オルガンは、本当に希少なものになっています。
知る人ぞ知る岸和田の辻オルガン。
そしてその辻茂治が、辻オルガン製造のためにが研究用に所有していたものが
今回カーネーション出演のスミス・アメリカン社製リードオルガンなのです。
貴重にさらに輪をかけて「貴重な」文化財だったわけですね。

さてこのスミス・アメリカン社製リードオルガン。
岸和田城のそば、自泉会館で実物を見ることができます。
隣には"あの蓄音機(もちろん現役!)"も並んでおります。
カーネーションゆかり地観光に、ぜひともお立ち寄りください。
自泉会館
●営業時間:9:00~17:00
定休:月(祝日の場合火)、ほか
●住所:〒596-0073 岸和田市岸城町5-10
●電話:072-437-3801
平日の場合事務局に
一言オコエガケください。
館内施設をご紹介&解説してくれます。
スミス・アメリカン社製リードオルガン、
綾瀬はるかさんによる"次なる"ご利用、お待ちしております。









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