こなから坂がそこにある理由
こんばんは、キシワダワニです。
わし、この間手話通訳をする方から聞いて知ったんやけど、「岸和田」をあらわす手話表現って、だんじりが坂をのぼっている様子をあらわしてるんやそうで。
だんじりが坂をのぼる場所っていろいろあるけど、ぱっと思いつくんはやはり、岸和田市役所前の「こなから坂」かなあ。

手話を考え出した人も、岸和田といえばだんじり、やったんかな。
さて、だんじりの見せ場のひとつ、市役所前の「こなから坂」。
いつもはこんな感じ。
しかしこの坂、なんでこんなところにあるんやろ。

実はこのこなから坂、新生代後期更新世(約12.6万~約1.1万年前)にできた地層と、その後できた崖がもとになってますねん。
ちょっと難しいことばでいうと「中位段丘の段丘崖(ちゅういだんきゅうのだんきゅうがい)」。
段丘地形のひとつですわ。
海面変動や地殻変動が複雑にからみあって出来る段丘地形。
ざっくりいうと、それらの変動があまり起こってないときには、段丘(平らなところ)ができて、逆に、それらが活発なときには崖になる。
(まあ、いろいろな出来かたがあるんやけど)
その崖を人がのぼりやすいよう、なだらかにして坂にしてるんが「こなから坂」。
いつごろ坂になったんかは知らんけど、城下町が整備された時代になってからなんかな。
この地質図をみると、平地のあたりの、青色で塗っているのが、段丘堆積層。
こなから坂は、この青い段丘堆積層と白い沖積層の部分の境目のところにありますねん。

最近大人気のテレビ番組、ブラほにゃららでも言われている、段丘の「へり」ってやつですな。
坂道の紹介とかでよく出てきますな。
堺町交差点のところにあるお地蔵さんの裏にあるガケや、だんじり会館のうしろの林も、段丘崖。
そして、段丘崖がもとになってる岸和田城下の坂も、こなから坂だけではないはずや。
ということで、ひと味違う「岸ぶら」をしてみたい方は、一般的な地図だけではなく、地質図を一緒に持っていっていくと面白いかも。
地質図は、産総研地質調査所の「地質図カタログ」で、5万分の1地質図幅をダウンロードしたり、
地質図Naviから見ることもできますので、お気に入りの場所のを使ってみてな。
わしのおるきしわだ自然資料館の2階の展示でも、地質図を紹介してるので、ぜひごらんください。
地質図だけやなくて、岩石標本などもあるので、わかりやすいですよ。
岸和田城の石垣の石についても分かるかも。
もし、ひとり「ブラほにゃらら」を岸和田でしたいなら、まず、自然資料館の展示で地質のことを知ってから城下町をまわるってのは、ありかもしれませんね。






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